今年4月にオープンしたマウンテンバイク(MTB)の専用コース「Mwanga Wild Club」は週末ごとに関東一円からMTBライダーが集まる人気スポットだ。
施設概要
住 所 〒319-2415 茨城県常陸大宮市入本郷911
営業日 原則 毎週 水・土・日・祝日(詳細はSNSにて営業日カレンダー参照)
時 間 午前9時~午後5時(11~3月は午後4時まで)
利用料 2,000円(一日/一人あたり)※バイク搬送サービス1,000円
利用法 予約不要、当日申し込み
フェイスブックページ https://www.facebook.com/profile.php?id=100092408149503
インスタグラム https://www.instagram.com/mwanga_wc/
コース(フィールドカテゴリー:ダウンヒル)
①スキルパーク
比較的大きな里山を一山活用し、関東でも数少ないMTB専用コースとして設計、整備されている。施設正面の低地エリアにはスキルパークと呼ばれる練習用の周回コースが整備されており、コーナリングやジャンプを周回しながら練習することができる。パーク内には難易度別に3種類のエリアがあり、ジャンプ台も大小の高さを選ぶことができるため、初級者はコーナリングやジャンプなどMTB特有の動きに慣れるのに最適。また中上級者も自身のスキルアップに繰り返し練習できる恰好の場だ。
②トレイルコース
MTBを載せたトラックに同乗し約3分、山道を登ると頂のトレイルコースのスタート地点にたどり着く。バンクやドロップ、コブなどが適度に整備されており、浮遊感が味わえる、マウンテンバイクの世界で今流行のフロートレイルと呼ばれるつくりとなっている。自然豊かな雑木林の中、高低差約90m、距離約1kmを一気に駆け降りる爽快感とスリルにあふれるエキサイティングなコースだ。
トレイルは2ルートが設定されており、自分のスキルや難易度に合わせて何度でもチャレンジできる。
※山頂までのバイク搬送サービスは別途有料(1,000円/5回まで)
パークが整備されるまでの道のりとその反響
本パークのオーナー桑名俊光さんは大手ハウスメーカーを退職後、父から相続した山を地域の役に立てたいと思い、下草刈、作業道つくり、など山の整備を1人コツコツとすすめていたところ、常陸大宮市の地域おこし協力隊に従事していた吉川勝さんと出会い、吉川さんからMTBパークとしての活用はどうかと提案を受け、そこから本格的にMTBパークの造成がスタートした。吉川さんが知り合いのコースづくりの専門家等々に声をかけ山を活かしたコースを検討していった。
そこから約3年、最初はほんの数人で始めた事業も、パーク造成の話を聞き県内外から有志が集まり、地元の区長さんなど地域の理解も得られ、重機を入れた本格的な工事も行い、ようやくこの4月に営業を開始することができた。今後、キャンプ場のための設備設置も検討しているとのこと。
現在はホームページや電話は設置しておらず、フェイスブックとインスタグラムのSNSによる広報が中心だが、本格的なコースの評判はMTB愛好家の間に広まり、最近では栃木、千葉、東京、横浜など関東一円や福島県など週末ごとに来場があるとのこと。筆者が取材した日にも10名以上の利用客があり、県内からきている篠山慎一さん、遥君(9歳)親子など常連客もついている。
現在は2コースだが今も3コース目のトレイルを整備しており、今後は定期的にリニューアルも図り、関東屈指のMTBパークに育てていきたいとのこと。
自然の野山を縦横無尽に駆け回るマウンテンバイクはロードバイクやグラベルとも違う、とてもエキサイティングなサイクルスポーツだ。全国のMTBファンの皆さんはもちろん、この機会にMTBに興味を持った方もぜひ一度体験してもらいたい。
おまけ(温泉)
パークの近く(車で10分)には常陸大宮の名湯「ささの湯」や「四季彩館」もあり、スポーツで疲れた体を癒してくれる。ぜひMTBパークとセットでお楽しみいただきたい。