笠間市の愛宕山(あたごさん)でポイント制ヒルクライムレースが10月14日(祝月)に初開催する。距離2.7km、獲得標高206mのショートヒルクライムを6回登るポイント制。
主催はあたごフォレストハウス内でパノラマカフェを出店するKASAMA 3 PEAKS(代表:大和田敦)。大和田さんは、今年リニューアルしたあたごフォレストハウスにカフェを出店したのを機に、愛宕山から眺める景色やロケーションのすばらしさを多くの人に見てもらいたいと思い、愛宕山を活かした賑わいづくりの一環としてサイクリングイベントの開催を決めた。
本大会を企画、運営するのは茨城シクロクロス事務局の田辺隆文さん。長年地元で自転車レースの運営に携わってきた経験をもとに愛宕山の特徴を生かしたコース設定と最大6回登るポイント制ヒルクライムレースを企画した。
大会概要
開催日: 2024年10月14日(月・祝)
申込期間: 2024年7月8日(月) ~2024年10月6日(日)
開催場所: 茨城県笠間市泉 あたご天狗の森周辺
カテゴリー:ヒルクライム(ポイント制レース)
種目:エキスパート(男性16~17歳/男性18歳以上)、スポーツ(男性年代別)、女性(16~17歳/18歳以上)、初級(男性16~17歳/男性18歳以上 ※コスプレ可)各種目とも定員15名
参加料:3,250円(16~17歳)、5,500円(18歳以上)
公式サイト: https://peugeotclub.wixsite.com/mysite
コース/競技内容
スタート地点:山根公民館付近
フィニッシュ地点:乗越峠手前
距離:2.7km 獲得標高:206m 平均勾配6.7%
愛宕山へ上る道は主に3本あり、南側の山根池から登るルートを使用する。山根公民館前にスタートを設定。
クラスごとに一斉スタートし、着順によりポイントが付与される。総距離約16.2km 総獲得標高約1,236m。各ステージのポイント数合計により、総合3位までが表彰対象となる。また第6ステージはポイントが2倍となるスペシャルステージとする。
大会のポイント
大和田さんによると、今回、初開催となる本大会の企画には多くの課題があった。最大のハードルはコース設定に対する交通規制と安全確保。本格的なヒルクライムレースは距離20km程度、獲得標高1,000m以上が一般的だが、愛宕山の標高は約300m。周回コースとして開催するためには大規模な交通規制が必要となり、実現には大きな困難が予想された。
そこでのぼり区間のみレースコースを設定し、計6回登ることでガチなヒルクライマーも十分に楽しめるコースを用意した。
タイムではなく「ポイント制」としたのは、着順でポイントがつくことでロードレース同様駆け引きが生まれ、ただ強いだけでは勝つことは難しくなる。また、6回すべて出走する必要がなく、午前中だけ出走する、午後だけ出走するといったことも可能であり、一本に集中することもできるため、参加する方の考え方やタイプによって走る本数を自由に設定でき、自分の脚力やスタミナに応じた戦略が立てられるのも本大会の特徴とのこと。
大会は種目別に一斉スタートとなり1回あたりの競技時間は15分程度。次のスタートまで1時間程度の休憩時間があるため、”長い休憩時間をどう過ごすか”というのがポイントになるとのこと。
食事をどのタイミングでどれだけ摂取するか、体を冷やさないようなウエアリング、ウォーミングアップのタイミングと時間など、コンディションを保ちながら次のレースに備えるマネジメントが重要。またステージ終了ごとに他の選手が何点持っているかを把握し、ライバルが最終的に何点取るかを予測したり、場合によってはそれを取らせないレース展開に持っていくなど、まさにポイントがカギとなる。
注意事項
(1)自転車の車種は不問とする。ただし必ずブレーキを装着し、6.8kgを下回らないこと。
(2)受付で配布されるヘルメットゼッケンを前面及び左側面に装着すること。
(3)出走するステージは各自の判断にゆだねる。(すべてのステージに出走する必要はない)
(4)スタート招集時間に遅れないこと。
(5)各スタート時間5分前にスタートライン付近に集合すること。
(6)スタート後おおむね25分間以内にフィニッシュ出来ない場合は足切りとなる。足切りの場合は0ptとなる。
(7)下山時はスタッフの指示に従い、道路交通法に従い安全に下山すること。
参加申し込み
参加申し込みはスポーツエントリーにて受付中。10月6日まで。定員になり次第受付終了。
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/96448
大会当日はあたご天狗の森駐車場に多数キッチンカーが集結し、参加者へはもれなく食事券500円(1名あたり)を進呈するとのこと。食事券は本人でなくても使用できる。
また、5月には滑り台などの公園内遊具も新しくなっているため、ぜひ家族連れで1日楽しく過ごしてくださいとのこと。茨城県央地域で初開催される本格ヒルクライムレースが楽しみだ。